生存本能ヴァルキュリア

「君たちが明日の『ヒカリ』だ 輝き続けてくれ」丸山担の妄言。

成亮とシゲアキの話 #こんなときなので推しのことを考える

 

ウイルス全員犬の糞踏め!!!!!

 

すみません、嫌なことがあるとたむけんになる女です。

決まっていた現場に行けなくなってしまった方、“推しの現場が中止になり悲しんでいる推し”を見て悲しんでいる方、なんかもうどこに投げたらいいか分からない悲しみがたくさん渦巻いてて気が滅入りますね。

 

 

 

 

諸々の中止の決断には何も言える事はないのですが、“その日”の為に準備を重ねていたアーティストやファンや…いやもうやめます。

心が沈んだときは推しのことを考えると身体も心も健康になることが最近の研究で明らかになったってTwitterで言ってたので推しのことを考えます。3/4にnewアルバム『STORY』が発売、3/6にエッセイ集『できることならスティードで』が発売、ってことで長年の推しであるNEWSの加藤シゲアキくん(以下敬称略シゲアキ)の話をします。

 

 

 

シゲアキ、というかNEWSとの出会いは前に長文で書いたのがありますから良かったらどうぞ↓↓↓


こっから先あんまり配慮とかしないでセンシティブな内容も書くかもなので、途中で腹が立ったら読むのやめてこんなブログのことは未来永劫忘れてください。よろしくお願いします。 

 

 

私が出会った頃シゲアキはまだ成亮*1で現役青学生だった。成亮は、あのルックスなのに学歴なのにジャニーズなのに、なんだかいつも見る度に根拠なく自信がない佇まい*2をしてた。ただまあ成亮本人にしてみると根拠があった上で自信がなかったんじゃないかなあ、と思う。多分。

本人が語る「エリートだと思っていたら上には上がいて鼻をへし折られた」エピソードの数々のせいなのか、生来の性格のせいなのか、成亮は自分のファンに対しても目をあわせられない食事の出前の電話もできない重度の人見知りを患い、心無いファンの「6番目に好き」ウチワに律義に傷ついていた。無視すりゃいいのに。

そもそも成亮はものごとをごちゃごちゃ深く考えて拗らせてしまう人間なんじゃないかと思う。多分。頭がいいし。どんな世界に生きていても

拗らせてしまうタイプなんじゃないかなあ。それなのに彼は芸能界なんていう難易度SSSクラスの世界で生きることを選んでしまったのでまあ余計に拗らせてしまったんだと思う。

 

 

NEWSというグループに入れられたことも成亮の拗らせに拍車をかけたと思う。多分。NEWSっていうのは超乱暴に語ると山下智久くんをデビューさせるために山下智久くんをセンターにするために急拵えで集めたグループだった。いやこんなこと言うと世界に100億人いるNEWSファンにめちゃくちゃに怒られてしまう。私もこんなこと言ってる人がいたらめちゃくちゃに怒ってしまう。屋上に来いや。ただデビュー当時の世間とかジャニーズのファンは大体そんな感じにとらえてたのは確かだったしFourTops*3関ジャニ∞*4のファンにはめちゃくちゃに恨まれてた。

 

 

ジャニーズでデビューできるのはたくさんの履歴書から選ばれた中のたくさんいるジュニアの極一部の一握りの選ばれた精鋭なのでデビューしただけで本当にすごい。すごいんだよ。寄せ集めなんて思われたって、選ばれて集められたのは本当に本当にすごいことだよ。成亮はすごいよ。

 

 

でも芸能界はとてもとても厳しいので、成亮はすごいよ、とは簡単に言ってもらえなかった。ずっとエリート扱いされていたのにデビューしたらみんなが山下くんを見ている、という環境は成亮以外のメンバーも等しく病ませたし、あのポジティブが服を着ている手越くんだって心が折れてアイドル辞めようと思わせたくらいだった。地球に隕石がぶつかることになっても心が折れないであろうポジティブの権化手越くんでも心が折れた。元から拗らせ気味の成亮は案の定心がつぶれて、「山Pじゃなかった」と露骨にガッカリされたファンとの握手会もすっかりトラウマになってしまった。

 

 でも芸能界って、そういう残酷なものだと思う。全員が主役にはなれない。主役じゃなくてもスポットライトを浴びれるだけ幸せだし、いつまでその舞台に立てるか分からない。そういう世界だと覚悟を決めて立ち位置を模索しないといけない。まだ10代の夢を持った若者が、そんな覚悟はできていないのにそういう世界に放り込まれてデビューできたことも事務所が仕事をくれることも幸せと思えなくて日々懊悩している、そういう成亮のことが私は大好きだった。

NEWS内で“いじられキャラ”なんてのを与えられてなんだかしっくりこないけど折角もらったキャラだから美味しいと思わなきゃ、と立ち回ってはいるけど全然納得できてなさそうな面倒くさい成亮のことが好きだった。

 

 

そんな懊悩している忸怩たる成亮が好きだったのだけど、大好きな成亮と突然お別れすることになってしまった。成亮はある日急にシゲアキになったのだ。なんということでしょう。

 

 

忸怩たる成亮と急にお別れする一ヶ月半ほど前、山下くんと亮ちゃんがNEWSを辞めてNEWSは四人になっていた。四人にはなったものの何も、マジで今後の展開が何も決まってなかったので私は懊悩する毎日だった。ファンを辞めるつもりは一切なかったしテゴマスライブは決まってたけどNEWS………どうなるんだろう………。NEWSの今後の心配をしつつ「もう6人のNEWSは見れない」という事実を受け入れるのにもまた懊悩していた。全員の未来に幸あれ、という気持ちに嘘はない。4人のNEWSもかわいいし最高!!!!じゃあこの「6人のNEWS好きなんだけどなあ」っていう気持ちはどこに持っていけばいいんだろ。結果から言うと10年経った今でもこの気持ちはどこにも持って行けずに亡霊になって彷徨っている。最近「7人の関ジャニ∞見たかったなあ」という亡霊も飼い始めた。10年経っても成仏しない覚悟はできている。人はこうやって大人になる。

 

話が飛んですみません、とにかく成亮はシゲアキになった。2011年11月22日、成亮は記者会見をしていた。小説家にもなるらしい。マジか。

記者会見で成亮、いやシゲアキは長テーブルの真ん中に一人で座ってフラッシュを浴びていた。成亮は自分の居場所を見つけたんだなあ。NEWSのままで、アイドルのままで自分の居場所を見つけられたことが私はとても嬉しかった。

Johnny'sWEBで書いたブログが面白いからってMYOJOで連載*5を始めたんだった…と思う。ごめん自信ないです。まあそこから文章の仕事に繋がったのなら、成亮のやってきたことがシゲアキに繋がったのだからこんなに喜ばしいことはない。すごいね。成亮はすごいよ。

 

 

それから半年程でNEWSの活動も再開した。やったー!!!シングルの発売も決まって各ソロ曲が収録されることもアナウンスされて、シゲアキのソロ曲タイトルは『ヴァンパイアはかく語りき』だった。マジか。作詞は加藤シゲアキ先生ご本人だ。マジかよ。

己の厨二を恥じることも隠すこともなくなったシゲアキは、伝説の秩父宮公演でヴァンパイア姿で夜空に舞った。キラキラしてたなー。思わず「シゲ担になるかもしれん」と口走った。シゲ担になるかもしれんと強く思ったし、その後のファン感謝イベントでの握手会でファンと目を合わせない塩対応シゲアキでシゲ担に降りた。シゲアキは忸怩たる成亮を内側に残したまま強くなったんだ。

 

 

シゲアキ先生は順調に執筆活動を重ね、気が付けば小説家としてあの芥川賞作家又吉先生と小説について語る番組まで始めていた。根拠なく自信がなかった成亮は少しずついなくなっていって、このキラキラしているシゲアキが本来のスペックに見合ったしげちゃんなんだと思う。生放送のコメンテーターの経験もしたしバラエティでも如才ないコメントをしてるし、零として金田一耕助として主役を張る加藤シゲアキは誰が見ても主役のオーラが出てた。しげちゃん……おめでとう…(号泣)(号泣)(号泣)

 

 

NEVER LANDでのシゲアキソロ曲『あやめ』のパフォーマンスはあまりに最高だったので感極まって泣いてしまった。虹色の旗を降ることの意味を博識なシゲアキが知らない訳がない。シゲアキが世界に向かって己を解放することを訴えるなんて。世界が怖くて目を合わせられなかった成亮が。世界が怖くて全てに壁を作る成亮がいたから、壁を打ち壊すあの曲ができたのかもしれない。

 

 

 

ルックスに見合ったキラキラオーラを出したままサブカルをだらだら語る面倒くさいシゲアキのことが私は大好きだ。多分、シゲアキは自分の中の成亮を今でも大事にしていると思う。多分。分かりませんけど。そうだといいなーと思ってる。私がそうしてるみたいに10年前の忸怩たる成亮に、成亮すごいよ、がんばったよ、ってたまに褒めてるといいなーとなどと思っています。成亮すごいよ、がんばったね。

 

 

 

 

*1:2011年11月22日に『加藤シゲアキ』に改名

*2:Wikipediaにまで“情緒不安定”と書かれている

*3:山P・生田斗真くん・長谷川純くん・風間俊介くんのユニット。人気がすごすぎてNHKホールは毎週爆発していた

*4:デビュー前に亮ちゃんと内くんが先にNEWSでデビューした

*5:青い独り言