生存本能ヴァルキュリア

「君たちが明日の『ヒカリ』だ 輝き続けてくれ」丸山担の妄言。

ジャニーズに落ちるまで(出会い~NEWS編)

とあるオタクがジャニ落ちするまでの記憶を書きます。単なる思い出日記。

 

遡ること20年と少し前、当時の小中高生女子は「学校へ行こう!」「8時だJ(と「やったるJ」)」を見ていない者はクラスの友人達からサタニストの如く迫害を受けていた。というのはさすがに嘘だけれども、それぐらい当時の十代の女の子にとってジャニーズは“常識”だった。自分の周りの女子たちも次々と堂本剛くんや森田剛くんに落とされていったけれど、私は十代の青春を二次元とV系バンドに捧げてしまっていたので「絶対にコンサートで三宅くんと目が合った」と言い張る友人達を同じオタクとして理解を示しつつも少し気の毒な気持ちで眺めていた。

 

それから時は流れ流れて2006年、昔からの友人にカラオケに誘われV6の本人映像を延々と見せられた。びっくりした。彼女はいわゆるジャニオタではなかったからだ。お互いの実家に泊まり合って乙女ゲー攻略したりバイオハザードでゾンビ犬を撃ったりするような長い付き合いだったけれど、彼女の口からジャニーズおよびそれに関する単語はほぼ聞いたことがなかった。急にV6、それも2006年の今になって何故?というあまりに失礼な問い掛けをしてしまったところ、カラオケで偶然V6の本人映像を見たところ六人があまりにかわいく魅力的だったので気が付いたら彼らのTV出演をチェックしFC会員になるか悩んでいる、と本人映像の画面からまったく目を離さずに答えてくれた。本人映像すごい。しかしそう言われたところでV6はテレビでも日常的に目にしている身近な存在である。そんな急に魅力を理解しろなんて言われても…確かに岡田くんの笑顔はかわいいけれど…あれ?岡田くんってこんなにかわいく笑う人だったっけ?うわ~長野くん脚なが~~い…いやいやみんな長いわ!…えっ今のとこもう一回見たいんだけど巻き戻しは?ないの?じゃあもう一回曲入れなきゃ!あ~トニセンとカミセンの身長差very cuteじゃん…ムリ~~…とDarling三周目にして見事な完オチをキメた私は翌2007年のVoyagerツアーで颯爽とジャニコンデビューを果たすこととなる。チケットはFC会員になった友人が颯爽と取ってくれた。ライブやコンサートはそれなりに場数を踏んでいたもののアイドルの現場は昔モーニング娘。に一度行っただけ。生V6が楽しみで眠れず、当日寝坊し新幹線を一本乗り過ごすというギャルゲーのドジッ子でもしないようなベタなミスをかましてしまった。テヘペロ。おかげでグッズを買い損ねてしまい、ジャニコンはペンラがないと手持ち無沙汰という教訓を身をもって体験する羽目になる。曲の間ペンライトをなんとなく振ってるだけで「あなたの歌サイコーです!!」というサインを送れるんだな、なるほど、ジャニーズのファンがペンラを振り回す理由を現場に足を運んでようやく理解したのに肝心のペンラが自分の遅刻のせいでないなんて。悔しいです。それはともかくV6のコンサートはそれはそれは最高に面白かったしV6の6人はかっこよくてかわいくてダンスがすごく上手いし本当にバク転するし脚が長い。衣装はコロコロ変わるし(ロックバンドとか一度も衣装替えないのが普通)ステージの形もコロコロ変わるし前のステージだけじゃなくて後ろにも真ん中にも二階席通路にまで来てくれたし。ジャニーズエンターテイメント最高。ふわふわかわいいMCでは井ノ原くんの重要性を改めて実感した。テレビでは伝わらないきらない彼らの優しさやキラキラがコンサートにはたくさん詰まっていたし、帰りの新幹線で「あのとき絶対に三宅くんと目が合った」と言い張る私を一緒に行った友人は気の毒そうな目で見ていた。ジャニコン最高!!次回は絶対にペンライト買おうね!!とはしゃいでいたら「遅刻しなきゃ買えたからね?」と本域でキレられたので小声ですみませんって言いました。

 

遅刻野郎(私)に迷惑を掛けられたにも関わらず、その後も友人は「子供の世話をしたり乳首空きTシャツ着たりする嵐さん」の素晴らしさをメールで送りつけてくる等々ジャニーズアイドルの素晴らしさを度々プレゼンしてくれた。ジャニーズは深夜番組でめちゃくちゃいじられてる時が一番面白いことを嵐の宿題くんは教えてくれた。

それからまた少し時が流れて2008年夏、いつものように友人にカラオケに誘われNEWSの本人映像を延々見せられた。びっくりした。NEWSが好きなんて初耳だ。「コヤシゲ*1がかわいい」友人は本人映像から目を離さずに暗号を口走る。コヤ…シゲ…??当時の私は顔と名前が分かるのは山下くんだけ、手越くん(イッテQに出てる)と錦戸くん(関ジャニもやってる)、増田くん(テゴマス)は名前は分かるが顔は曖昧、内くんという子が何年か前にやめてしまった、ぐらいの情報量しか持ち合わせていなかった。軽。そもそもNEWSって若いじゃん?正確な年齢は分からないけど未成年じゃないの?(実際は2008年時点では全員二十歳以上だった)私の恋人はハガレン*2のロイ=マスタング大佐だし、せめてアラサーにならなきゃ心は動かなきゃーーーっ!!!

かわいい!!!!!

かわいいの暴力!!!!!

一度目のSUMMER TIMEで見事な完オチをキメ、フリータイムで10時間SUMMER TIMEとweeeekをリピートし続け頭がラリった私は「コヤシゲかわいい」と口走りながら早朝4時に帰宅した。事故らなくて本当に良かった。

 

このとき私の心に一番引っ掛かったのは笑顔がかわいい増田貴久くんだった。マッスーカワイイ…。増田くんは21歳、髪型にこだわりを持ち潔癖で服のセンスが独特で手越くんとボーカルユニットを組んでいて歌がすごく上手い、ダンスも上手い、でもトークは滑る、トイレではイチゴを出す。インターネットで軽く調べた情報をひとまず噛み締めながら朝七時に眠りに…トイレでイチゴ…????ゆうこりんだってこりん星を爆破したこのご時世になんだって?????後に初の担当となるアイドル、増田くんとの出会いだった。インターネットの増田くん情報に興奮し眠気も吹き飛んでしまい勢いで他のメンバーのことも調べてみる。長澤まさみちゃんを毎週蹴り飛ばしていたDV野郎が錦戸くんだったことにWikipediaを読んで初めて気付いた。ラストフレンド毎回見てたのに。MVを10時間見たのに。とんだ節穴である。加藤くんは現役青山学院大学生らしい。青学といえばオシャレインテリ御用達大学じゃないか。そして顔がいい。キリッとした男前だ。背も高いし脚も長い。それなのにNEWSの中ではあまり目立たない自虐キャラなんて芸能界とは魑魅魍魎の跋扈する怖い所だ、よ~し加藤くんも応援しよっ!!PC画面の前でひとしきりワーキャー騒いで結局その日は昼の10時に寝た。

 

その後NEWSの新曲が出る度に本人映像をカラオケに確認しに行き(当時のNEWSはCDにMVがついていなかった)レンタルできる限りのCDを聴き新曲は購入し、こやまるコンビ*3少年倶楽部もチェックしたもののまだまだ物足りない。もっとNEWSを。give me NEWS。というのも当時のNEWSはデビュー5年以上経つにも関わらずグループ単位の仕事がとてもとても少なかった。グループでのレギュラー番組はこの時点でゼロ、ツアーもアルバム発売も年一度すら怪しい。一部のメンバーはラジオとアイドル雑誌にしかメディア露出がない月もあった。デビューして早々メンバー脱退が続いてしまい活動休止期間まである。そもそも「活動している期間」が短かったのだ。テレビのレギュラー番組もないからシングル発売かアルバム&ツアーがないとグループの存在が確認できない(これはデビュー17年目の今でも同じような状況ではある)。困った。もっとNEWSが見たいのに。あれ?そういえばジャニーズってコンサートの映像を販売してなかったっけ?それを買えばいつでも好きなときにNEWSが見れるのでは?そう気付いたのはNEWSが気になり始めてから半年以上経過した2009年のことだった。気付くのが遅過ぎる。当時NEWS単独コンサートのDVDは2タイトル販売していたので、Amazonで安くなっていた方を購入。『Never Ending Wonderful Story』(以下ネバエン)との出逢いである。ネバエンは内くん草野くん脱退後の活動休止期間を経て、グループ復活後最初のツアーだった。コンサート映像の合間合間にメンバーのインタビューや各地のドキュメンタリーが挟まれる構成で、活動休止の忸怩たる想いや復帰後の抱負や希望を各々が語り、か、顔が綺麗~~~!!!!まず順々に映る6人の顔がとても綺麗でとてもかわいい。この世の宝じゃん。そして各地のドキュメンタリー映像。いっしょにお風呂に入ったりイタズラしたりご飯を食べたりキャッキャッとはしゃいだりしているメンバーがあああ~~~っ!!!!!見たかったのはこれだよ~~~!!!!とにかく露出の少ない彼らの貴重なわちゃわちゃ映像、砂漠のオアシス、お水おいしい…。コンサート内容は若い彼ららしく空中を飛んだりくるくる回ったり龍が出てきたり光る棒(光る棒?)を振り回したりバックにはJrがたくさんいるしまさにTHEジャニーズコンサート!うわ~~生きてる内に絶対に生で見たい!!!しかし実際に生でNEWSのコンサートを見ることができたのはそれから一年半後の四季魂*4、その後約一年グループ活動がないまま2011年10月に山下くん・錦戸くんはNEWSを脱退してしまった。泣いた。アラサーの大人が声を出して泣いた。悲しかったというより寂しかった。べつに抜けた二人のことを恨んだり嫌いになった訳じゃなかった。いつかどこかで道が分かれていくのは仕方のない事だし、ファンがアイドルの人生に干渉できることなんて何もない。ファンに知らせた時点でそれはどんなことでも決定した後で、覆ることもない。錦戸くんは2グループ兼任で傍目にもとてもとても大変そうに見えたし、片方が動くと片方の活動が止まってしまうのは色々な軋轢を産んでしまっていたから、いつか抜けてしまうのは分かっていた。分かっていたけど。でも6人のNEWSで見たいものがまだまだたくさんあった。もう少しだけ見たかったなあ。

 

その後紆余曲折を経て、NEWSは2012年4月に謎のカウントダウンから6月新曲発売、8月秩父宮ラグビー場からツアースタートと4人の活動が始まった。泣いた。アラサーの大人が度々泣いた。そしてこのツアーの合間に開催されたファン感謝イベント*5でのサプライズ握手会で、ファン相手に引きつった表情のまま目線を合わせず握手する塩対応の加藤くんに担替えをし今に至っている。

 

*1:小山くんと加藤くんのコンビ名

*2:『鋼の錬金術士』

*3:NEWSの小山くんとKAT-TUNの中丸くんのこと

*4:LIVE! LIVE! LIVE! NEWS DOME PARTY 2010

*5:集まれ!!!!チャンカパーナ