※最初に書いとくけど人によってはネガティブな記事ですが、決して個人の好みを否定する意図はありません。ただの感想です。
㊗!関ジャニ∞サブスク解禁!!
嬉しい。
私は常々サブスク解禁するべきだと思っていたのだけど、関ジャニ∞サイドもいろいろなデメリット込みでもサブスクは解禁するべきだと思って前々から動いて実現してくれたことが嬉しい。
なので毎日サブスクで関ジャニ∞の楽曲を聴いている。楽しい。サブスクがなくても関ジャニ∞アプリで聴けたしアプリに入らない曲はデータをスマホに入れているので今までだって聴いていたけど、サブスクで数字が出せるのは嬉しい。というわけで改めて関ジャニ∞の楽曲を聴いて改めての表題、「奇跡の人」ってどうなん?
「奇跡の人」2017年9月6日リリース
亮ちゃんの主演ドラマの主題歌
作詞作曲はさだまさし氏
この情報たった今ヤホーで調べたんですけど(ナイツの漫才?)、私が関ジャニ∞のオタクになったのは2019年からなので、2017年リリースの「奇跡の人」の発売前後のリアルタイムの反応を知らない。
どうだったん?
率直に言うと私はこの曲が嫌だ。
5年前、CDを片端から集めて初聴時にどうなん?となりJAM円盤でどうなんこれ?となり歌詞を確認してあかんやろとなって一度蓋をして忘れた。それから年に一度くらい見つけてはどうなん?となり蓋をし続けてる。年末の大掃除で見つかる使ってないけど壊れてもない家電のように、見つけてはどうなん?となり元の位置に戻して忘れた。
でまた今回のサブスク解禁で見つけてどうなん?となり、もうここでどうなん?を解体して分別して処分しようと思いました。たくさんのプロが気持ちをこめて作った作品にこんな感情持ち続けたくないのよ。
楽曲の好みというのは人それぞれなのが当たり前で、ミリオンヒットだろうが自分には刺さらないということは誰にでもある。
それでもあくまで自分には刺さなかっただけで、曲に対して嫌いという感情を抱くことは滅多にない。アーティストへのリスペクトもある。ましてや愛しているアイドルの曲に嫌悪感なんて。
「自分はこの曲好きだけどなー」と思われている方を否定するつもりは一切ないし、それだけは本当にご了承頂きたいです。とにかく私の価値観での話です。
私個人の「どうなん?」
何に引っかかっているかというと100%歌詞。
さだ御大独特の優しいメロディも関西弁で優しく語りかける関ジャニ∞の歌声も素晴らしい。私ごときが何か言えることなどない。
歌詞、いくらなんでも攻撃的すぎる。
HIPHOPだってここまで尖ってない。マッドマックスTVかウエストランドの漫才くらいディスってくる。
ネガティブな文脈での引用は避けたいので歌詞は貼らないけど、今これを書く為に改めて読んで「うるせえ」ってスマホ投げてしまった。すみません。
ディスる対象は“今どきの若い子”だ。うーわー。まずこの大雑把な主語デカの括り方が嫌だし、そもそも関ジャニ∞のファンの大半は“今どきの若い子”なんじゃないんかい。
もちろんその括りから外れるファンもたくさんいる。私もメンバーと同世代なので外れる。そして楽曲を聴くのはファンだけではない。さだまさし氏に依頼したのだから氏のファン層にも聴いてほしいという気持ちもこもっていたと思う。
でもなあ。関ジャニ∞というアーティストを支えている大きな層は10代後半〜20代の女性なのはスタッフサイドも認識してるんじゃないの。なんで敵に回す詞を良しとして世に出したんだろう。分からない。
あと自分が言われてるんじゃなくても人が怒られてるとこ見るのは気分悪いじゃん。なんで好きなアイドルの曲聴いてそんな気分にならなきゃいけないんだ。
さだ氏には「関ジャニ∞流『関白宣言』」として楽曲制作をして頂いたそうだけど、本家関白宣言と奇跡の人には大きな違いがある。
関白宣言は夫となる人と妻となる人の二人だけのやりとりだ。宣言が気に食わないのであれば話し合いで解決できる。夫婦とはそういうものだ。そもそも夫となる人からは思いやりが見えるし。
奇跡の人は不特定多数に対してお前らは所詮こんな連中だといきなり絡んでくる。怖いだろそんな人。目を合わせちゃいけません。
更に頭を抱える要因として、この歌詞はメンバーとさだ氏の会談で作られたものらしい。
確かに関ジャニ∞くんこういうこと言いそう。うーわー。
私はべつに「こんな内容の詞は女性蔑視だ!こんな思想は差別主義者だ!!」なんて言いたい訳じゃない。そもそも詞の中で文句を言っている対象は女性とは明言されていない。
更に言うと私だって詞の中で言われているような人間は年齢性別関係なく嫌だなあと思うし、自分もこうならないように気をつけようとも思う。「プライドむき出しそのくせ下品」な人そりゃ嫌だよなあ。
だから仮に関ジャニ∞メンバーがこの詞のようなことを常々思っているとしても、それは悪いことでもないし責めたい訳でもない。
でもなんでそれ結婚相手を求める歌の歌詞にしたん?
「こういう人は嫌だ」じゃなくて「こういう人がいい!」でよかったじゃん。これラブソングでは?
関ジャニ∞の曲、説教くさい(すみません)曲はわりとある。「友よ」とか「がむしゃら行進曲」とか、「NOROSHI」も若い世代を揶揄ってる箇所があるし「ER」は世相への皮肉の歌だし、でもこれらの曲に嫌なんて思ったことはない。そりゃそう。どれも時代についてけないけどそんなの関係ねえ!!俺等はがんばる!!って曲だから、刃はこちらには向いていない。「奇跡の人」はバリバリにこちらを切ってくる。こわいからやめなよ。
更に悪いことに後半は理想の相手及び結婚生活を語るターンに入る。
まだ相手見つかってないのに。
未だ見ぬ結婚相手に関白宣言。
いやもう。やめなって。怖い。
世間的にどうなん?
重ねて言うけどリリース当時の反応を私は知らないので、2019年以降に観測できた事項からの憶測を書いていく。
発売時にJAMツアーで披露して以来、ライブでは演奏されていない。ライブで一度しか披露されていないシングル曲はちょいちょいあるし、なんなら一度も歌われなかった「強く強く強く」*1があるので特殊な例ではないんだけど、十五祭でもスルーされていた。まだ新しいシングル曲だったのに。
2019年に有志の方が開催してくれた関ジャニ∞楽曲大賞では153位。
私が利用しているサブスクは再生回数順が見れるのだけど、シングル49曲の中では最下位だった。もちろん私が利用しているサービスだけの話なので他のサブスクではわからない。
ちょいちょいXで回ってくる関ジャニ∞楽曲にはこんな方が提供しています!というプレゼンポストでもこの曲はスルーされがち。
なんだかあんまり人気ないのかなあ、という印象。
どうなん?への答えは?
さだ氏と関ジャニ∞の食い合わせが悪かったんだろうなあというのが個人的な感想。
例えばこの詞のようなぼやきを倉橋ANNで大倉くんと優くんがブツブツ言ってたとしてもまた言ってら〜かわいいね♡で流してたと思う。実際似たようなことよく言ってたような気もするし。
恋愛対象への好みは誰だってあるものだし、それは悪いことじゃない。
村上くんは3歩下がってくれる女性が好きらしいし。最近は世論を気にして言わなくなったけど、私個人としては3歩下がる女性が好きというのは女性蔑視にはあたらないと思っている。夫を立てる妻とそんな妻を大切にする夫、というのも素敵な夫婦の形だしお互い平等な立場だとも思う。村上くん結婚して。
詞の内容が悪いというより、アイドルのラブソングとして悪い。
さだ氏とアイドルのラブソングの相性が良くなかった。たぶん。
関ジャニ∞の理想の結婚を曲にするのでも違う形はたくさんあったと思うのだけど、関白宣言の形にしてしまったのがなあ。
関白宣言、令和に出したら炎上すると思う。
2017年でも炎上してたと思う。
止める人いなかったのかなあ。5年前聴いたとき思ったんだけどなんでどっかで止めなかったのかな。
2016〜2017年頃の関ジャニ∞とスタッフさんはちょっといろいろあったっぽくて、なんかそんなことまで考え出して勝手にどんどん嫌な気持ちになる。よしやめよう。
いやでもここまで長々書いたけど、こんなふうに嫌だと思ってるのは私だけでファンの皆さんはふつうに良い曲として受け入れてるのかもなあ。そうかも。
どうなん?への答えは「そんなんお前の好みやろ」なのかも。たぶんそう。
*1:楽曲提供者が不祥事というか犯罪を犯したので今後も披露されることはなさそう 作品に罪はない